
食品世界大手米マースは7月31日、害虫、病気、異常気象に耐性のあるピーナッツの品種改良のため、500万米ドル(約7.4億円)を投資する計画を発表した。ゲノム科学分野に重点を置く。
同社は、年間3億ポンド(約1.4億kg)以上のピーナッツを調達している世界有数のピーナッツ購入企業。一方で現在、栽培したピーナッツの30%が食卓に届く前に廃棄物となり、農家に数億米ドルの損失をもたらし、貴重なたんぱく源を脅かす状況となっていると指摘した。同社の主力商品「ピーナッツM&M’S」では、栽培されたピーナッツのうち1%のみが採用されている状況にあるという。
同社は、10年以上前からピーナッツ研究を進めており、約1,000万米ドルを自然交配技術に投資してきている。研究分野の一つは、ピーナッツのゲノム解読で、すでに25億以上の塩基対(人間のゲノムとほぼ同量)のDNA解読に貢献し、そのデータをオープンソースの科学情報として公開している。
同社は今回、現在普及しているピーナッツの種も、千年に一度の自然の偶然の産物として誕生したことを強調。より耐性のあるピーナッツを創出するには、同じぐらいの偶然を起こす必要があり、それを人為的に誕生させるとの意気込みをみせた。
ゲノム研究の可能性では、同社の長期パートナーであるジョージア大学ワイルドピーナッツ研究所では、過酷な条件でも育つ耐性の高いピーナッツの品種を開発し、収穫量を最大30%向上させることに成功。開発された品種の一つ「Sempre Verde」は、現在ブラジルで栽培されており、殺菌剤を一切使用しない栽培が可能になっているという。
【参照ページ】Mars doubles down on pursuit of perfect peanut, investing $5M in pioneering...
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