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【国際】IEA石炭2025上期改訂版。石炭需要は2026年まで横ばい。供給・貿易量は減少

 国際エネルギー機関(IEA)は7月24日、世界の石炭市場について分析した報告書「石炭2025」の上期中間報告を発表した。

【参考】【国際】IEA、石炭2024発行。石炭需給は2024年に過去最高。2027年まで需要横ばい(2025年1月21日)

 2024年の石炭の需要は、2023年から1.5%増加し約88億tと過去最高を記録。中国、インド、インドネシア等の新興国での消費が増加し、欧州、北米、アジアの先進国で減少した。

 2025年上半期には、中国とインドにおける消費電力の伸び悩みと再生可能エネルギーによる発電量の大幅な増加により石炭需要が減少しており、2024年から傾向が変化した。一方、米国では電力需要の堅調な増加と天然ガス価格の上昇により石炭による発電量が増加し、石炭消費量は10%増加。EUでの石炭需要は横ばいだった。

 短期的な変化は確認されているが、世界の石炭消費の構造は大きく変わらない見通しであり、2026年までの石炭需要はほぼ横ばい。2025年通年での各国の石炭需要は、中国では1%未満の減少、米国では約7%の増加、EUでは約2%減少と予測。2027年以降の主な需要変化要因では、世界経済成長率の下方修正と米国による石炭優先のエネルギー政策を挙げた。 (出所)IEA

 世界全体では、石炭需要を電力部門が牽引。地域別では、中国の石炭消費量が他地域を圧倒しており、とくに鉄鋼や化学分野などの工業消費も世界的動向に影響を与える規模に達しているとした。 (出所)IEA

 供給量は、エネルギー安全保障の観点から石炭に依存している中国とインドの継続的な生産量増加に牽引され、2025年に過去最高を記録すると予測。在庫水準の上昇と価格低下が供給に影響を与え始めることから、2026年には世界の石炭生産量は減少すると予測した。

 貿易量は、2025年に減少すると予測されており、2020年の新型コロナウイルス・パンデミックでの景気後退以来初となる。貿易量の減少は2026年まで続くとされ、世界の石炭貿易量が2年連続で減少する今世紀初のケースとなる見込み。

 価格面では、供給過剰により2021年初頭以来の水準まで下落。これによりインドネシアでは2025年に生産量で過去最大の落ち込みが予測され、ロシア産石炭は価格下落と貿易量縮小から最も深刻な経済的圧力に直面すると報告した。

【参照ページ】Global coal demand to remain on a plateau in 2025 and 2026

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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