
再保険世界大手スイス再保険は9月3日、科学的根拠に基づく気候目標の追求を継続すると発表した。但し、科学的根拠に基づく削減目標イニシアチブ(SBTi)からの金融機関基準の承認は目指さないと伝えた。
スイスでは、2024年1月から気候開示条例が適用され、大企業には気候関連の開示が義務付けられている。同社は気候移行計画(トランジションプラン)を策定し、サステナビリティ報告書の一部として4月の定時株主総会で株主からの承認も得ている。
SBTiは7月、金融機関版ネットゼロ・スタンダードの初版を発行。高排出セクターに関しては、セクター別の目標も必須としていた。スイス再保険は、2019年にSBTi承認を目指すコミットメントを発表していたが、今回SBTiからの目標承認を目指さない方向性に切り替えた理由については明らかにしていない。
【参考】【国際】SBTi、金融機関版ネットゼロ・スタンダード初版発行。化石燃料に厳格基準(2025年7月23日)
スイス再保険の気候移行計画は、脱炭素戦略、炭素除去戦略、トランジション促進の3つの柱で構成。脱炭素戦略については、投融資と保険の双方で2050年までのカーボンニュートラルを達成する長期目標と中間目標を設定している。
中間目標では、社債と上場株式のアセットクラスでのファイナンスド・エミッションを2030年までに2018年比55%削減、直接保有の不動産コアポートフォリオでも原単位で2022年比25%減としている。また、セクター目標として、一般炭関連向けの保険引受をOECD加盟国では2030年までに、それ以外では2040年までにゼロにすることや、石油・ガス事業者からの保険では2030年までに2050年カーボンニュートラルへのコミットを求めていくことも掲げている。一方、SBTiの金融機関版ネットゼロ・スタンダードが求める細かいセクター毎の目標は設定していない。
【参照ページ】Swiss Re pursues climate targets without SBTi validation
無料会員に登録すると、
有料記事の「閲覧チケット」を毎月1枚プレゼント。
登録後、すぐにご希望の有料記事の閲覧が可能です。
無料登録してチケットを受け取る
【無料会員向け】有料記事の閲覧チケットの詳細はこちら
または
有料会員プランで
企業内の情報収集を効率化
- 2000本近い最新有料記事が読み放題
- 有料会員継続率98%の高い満足度
- 有料会員の役職者比率46%
有料会員プランに登録する