
農林水産省は8月28日、国産農畜水産物に含まれるPFAS(ペルフルオロアルキル化合物及びポリフルオロアルキル化合物)の2024年度実態調査結果を公表した。耐容摂取量と比較して十分に少ないことが判明した。
今回の調査では、PFASのうち、PFOS、PFOA、PFHxS、PFNAの4種類を調査物質に選定。農畜水産物では、コメ(玄米)、バレイショ、キャベツ、トマト、牛肉、豚肉、鶏肉、鶏卵、牛乳、マイワシ、マダラ、カツオ、アユ、アサリの14品目について、国内流通品の含有実態を調査した。
農産物4品目については、ほとんどすべての試料で、定量下限値未満か、検出されても低い濃度だった。
畜産物5品目のうち牛肉、豚肉、鶏肉、牛乳では、4種類のPFASはほとんど全ての試料で定量下限値未満か、検出されても低い濃度だった。鶏卵では、一部にPFOS又はPFNAの濃度がやや高い試料があったが、当該PFAS分子種が定量下限値未満である試料もあり、濃度に大きな幅が見られました。
水産物のうちマダラ、カツオについては、PFOA及びPFHxSはほとんどの試料で定量下限値未満か、検出されても低い濃度だった。一方、PFOS及び PFNAはほとんどの試料で検出され、品目によって濃度に大きな幅が見られました。
マイワシでは、PFOS、PFOA、PFNAは全ての試料で検出されたが、濃度の幅は小さく、PFHxSはほとんどの試料で定量下限値未満か、検出されても低い濃度だった。
アユでは、PFHxSはほとんどの試料で定量下限値未満か、検出されても低い濃度だった。PFOS、PFOA、PFNAは30点のうち最大値を示した1点の試料(すべて同一検体)のみ、濃度が著しく高い特異的な値を示したが、それ以外の29点の試料は他の水産物と同様の濃度範囲にあった。
アサリでは、PFHxSはほとんどの試料で定量下限値未満か、検出されても低い濃度だった。PFOS、PFOA、PFNAは全ての試料で検出され、試料によって濃度に大きな幅が見られた。
農林水産省は、これらの調査により判明した濃度範囲や平均値、中央値は、諸外国で報告されている類似の品目を対象とした濃度範囲などと大きな違いはなかったと総括した。また、14品目の全てについて、通常の食生活によるPFOS及びPFOAの摂取量は、食品安全委員会が示した耐容一日摂取量(TDI)と比較すると十分に少ない水準にあり、問題となる国産の農畜水産物はなかったとまとめた。
但し、一部品目でPFOS又はPFOAの濃度に大きな幅がみられ、品目によって含有実態が大きく異なる可能性が示唆されたことから、農林水産省では2025年度も対象を14品目以外にも拡大しながら含有実態調査等を継続し、知見の集積に努めていくとした。
【参照ページ】令和6年度国産農畜水産物に含まれる有機フッ素化合物(PFAS)の実態調査や試験研究の結果について
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