
花王とライオンは9月10日、洗剤やヘアケア商品等の詰替え用パック等で活用されているフィルム容器のリサイクルで協働すると発表した。競合同士で連携し、サーキュラーエコノミー化への転換を模索する。
日本の消費財市場では、1990年代から詰替え用パックを投入することでプラスチック使用量の削減を図ってきたが、一方詰替え用パックは、複数のプラスチック素材からなる複合材料のため、現在の日本の技術ではリサイクルが困難。複合材料をリサイクルするためには、1)リサイクル技術が確立している単一素材での新たな素材を開発した上でのマテリアルリサイクルの実施、2)ケミカルリサイクルの開発、3)特定の複合材料のリサイクル技術を開発した上での分別回収の徹底、のいずれか、もしくは複数を組み合わせたイノベーションが必要となる。
今回、花王とライオンは、フィルム容器の分別回収の仕組みを検討し、共通利用が可能なリサイクル材料・容器の素材を開発した上で、共同で当該プラスチック廃棄物のリサイクルを実施してくという道を示した。すなわち上記のオプションでいうと3)を目指すと見られる。
両社は、今回、将来は、フィルム容器から再度フィルム容器に再生する水平リサイクルを目指すとし、サーキュラーエコノミー化への意気込みを見せた。
日本には現在、プラスチックをリサイクルする技術の開発や社会実装が、他の先進国と比べ大きく遅れており、競争力のある価格でリサイクルできないプラスチック素材が多い。それが日本企業のリサイクル推進に遅れにもつながっている。
【参照ページ】プラスチック包装容器資源循環の推進に向けて花王とライオンがリサイクリエーション活動の協働を開始
【画像】花王
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