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【アメリカ】コルテバ、農家のカーボンクレジット創出促進イニシアチブ拡大。11州で展開

 農薬・化学肥料世界大手米コルテバ・アグリサイエンスは8月26日、米環境テックのインディゴ・アグと協働し、2022収穫年に向け、農家のカーボンクレジット創出促進イニシアチブ「コルテバ・カーボン・イニシアチブ」を拡大すると発表した。

 同イニシアチブは、農家の土壌改良で吸収した二酸化炭素排出量をカーボンクレジット化し、農家に新たな収益源を提供するプログラム。インディゴ・アグのマーケットプレイス「Carbon by Indigo」を通じて販売する。Carbon by Indigoでは、ボストンコンサルティンググループ(BCG)やJPモルガン・チェース等のグローバル企業が購入側で参加している。

 創出するカーボンクレジットは、カーボンオフセット推進NGO「Climate Action Reserve」策定の農業カーボンオフセット基準を活用し、インディゴ・アグが認証する。また、イニシアチブ参加農家には、米国の農家を支援する公的資金援助アクセス支援スタートアップFarmRaiseを通じ、連邦政府、州政府、地方自治体から補助金申請も支援する。

 2022収穫年に向けては、米イリノイ州、インディアナ州、アイオワ州、カンザス州、ミネソタ州、ミズーリ州、ネブラスカ州、ノースダコタ州、オハイオ州、サウスダコタ州、ウィスコンシン州で同イニシアチブを展開する。

 また2022年のイニシアチブでは、創出したクレジットからの販売益の75%が農家の取り分となり、さらにクレジット市場価格が上昇した場合には、その分も農家の取り分となる。クレジットの単位価格は、最低15米ドル以上とし、概ね30米ドルとなる見通し。今回から、カバークロップ導入や不耕起栽培に加え、窒素肥料の効率化もクレジット化の対象となる。

 参加農家では、コルテバ・アグリサイエンスのデジタルツール「Granular Insights」を無料で活用でき、農業慣行の記録やインパクトの測定を支援する。
 
【参照ページ】Corteva Announces Expansion of Corteva Carbon Initiative for 2022 Crop Year

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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