
三菱商事は7月17日、同社傘下のサーモン養殖大手Cermaq Groupを通じ、ノルウェーのサーモン養殖大手グレイグ・シーフード傘下のサーモン養殖3法人を取得することで合意したと発表した。対象の3法人は、ノルウェー北部事業会社、カナダ西海岸事業会社、同東海岸事業会社。
Cermaq Groupは、ノルウェー、チリ、カナダの3ヶ国で、養殖サーモンを年間約20万t生産。一方、グレイグ・シーフードは、1992年にノルウェーで設立され、Cermaqと同じくノルウェーとカナダで養殖事業を展開している。
三菱商事は、2011年にチリでサーモン養殖事業に参入。2014年にはCermaq Groupを完全子会社化し、生産から加工・販売まで一貫した垂直統合型の事業を展開している。Cermaq Groupは、今回の買収により、生産量が2027年度には2024年度の約1.4倍となる約28万tに拡大し、世界有数の鮭鱒養殖事業者となる見通し。
三菱商事は今回、世界の人口増加に伴い、食料資源の確保は近年重要な課題となっていると説明。たんぱく源として食肉と並ぶ水産物は、安定供給体制の構築が求められており、特に養殖サーモンは環境負荷が低く、持続可能な動物性たんぱく源になると強調した。
【参照ページ】当社完全子会社Cermaq Group ASによるGrieg Seafood社傘下事業の取得に関するお知らせ
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