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【EU】TikTok、EU法への準拠発表。若者に商業コンテンツの明示等をルール化

 中国SNS大手・抖音の米国子会社TikTokは6月21日、欧州委員会とEU各国の消費者保護当局ネットワーク(CPC)との対話を経、広告及び消費者保護に関するEU法である不公正商行為指令(UCPD)、消費者権利指令、不当契約条件指令を遵守すると発表した。

 今回の発表は、欧州消費者同盟(BEUC)からの指摘を受けてのもの。隠された広告や不適切なコンテンツから子供や若者を保護できていないこと、ユーザーの個人情報の収集と利用に関する通知の不透明さ、利用規約の曖昧さなどが2021年2月に指摘されていた。

 今回の発表では、消費者が広告等の商業コンテンツを容易に特定可能にし、事業活動の透明性を高めることを約束した。具体的には、

  • 子供を騙して商品やサービスを購入させる可能性がある広告やオファーをユーザーが通報できるようにする
  • ブランドコンテンツは、アルコール、ギャンブル、たばこ等、不適切な商品やサービスのプロモーションを禁止し、ユーザーを保護するポリシーに従う
  • 「#ad」「#sponsored」などの特定のブランド関連のキーワードを含む投稿の表示の際、ユーザーに表示設定を有効にするよう促す
  • ユーザーのフォロワー数が1万人を超える場合には、TikTokのブランドコンテンツに関するポリシーとコミュニティガイドラインに準拠しているかを審査する
  • プラットフォーム内で利用可能なコインの購入と使用方法のポリシーを明確にし、現地通貨での推定価格をわかりやすく明示する。また、購入から14日以内であれば引出し可能とし、購入履歴も確認できるようにする。
  • 報酬の受け取り方、ギフトへの送り方についても、ポリシーに明記し、ユーザーが簡単に価格を計算できるようにする
  • 動画内の有料広告は、新しいラベルを付与し、その妥当性を第三者が検証する
  • ユーザーは非公開のブランドコンテンツを通報することができ、新しいハッシュタグとラベルに関するルールを導入する

 CPCは今後、今回のコミットメントの実施状況を監視。データ保護局は、EUのデータ保護規則に準拠しているかを評価していく。特に、TikTokの商業活用を、子供が十分理解できているかを注視する。

 また、パーソナライズされた広告に関しては、2022年6月に発表された「子供への公正な広告に関する5つの原則」を参照し、評価される。同原則は、子供が商業利用の理解に疎いことを考慮し、公正、適切、明確なマーケティングを行うことを定義している。

【参照ページ】EU Consumer protection: TikTok commits to align with EU rules to better protect consumers
【参照ページ】TikTok without filters

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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