近鉄グループホールディングス傘下の近鉄エクスプレスは9月27日、独ルフトハンザ傘下のルフトハンザカーゴとの間で持続可能な航空燃料(SAF)の使用契約を締結したと発表した。オフセットも活用し、航空輸送全体をカーボンニュートラル化する。同様のアクションは日本初。
ルフトハンザカーゴは、使用済み食用油等のバイオ由来の廃棄物を原料に、HEFAプロセス(水素化処理エステル・脂肪酸)で生産されたSAFを購入。2021年9月には、ルフトハンザカーゴの全パートナー顧客向けに「サステナブルチョイス」のアドオンサービスとして、SAFオプションの提供を開始した。近鉄エクスプレスは、パートナーとしていち早く同オプションの活用を発表した形。
今回の発表では、まず、発地空港から着地空港までのフライト燃料でSAFオプションをマスバランス方式を活用し、全量カーボンニュートラル化。さらに、SAFの生産工場から発地空港までの輸送での排出量も、マイクライメイトからゴールドスタンダードやPlan Vivoが認定した高品質のカーボンクレジットを購入し、カーボンニュートラルにする。
ルフトハンザカーゴでは、2022年の年間燃料使用量のうち2%がSAFに転換する予定。近鉄エクスプレスも今回のアクションによる年間で5%の排出量削減が実現できる見込みという。近鉄エクスプレスは、日本国内でのSAFオプション活用に関しても要件を整理していくという。
【参照ページ】ルフトハンザカーゴAGとのSAF使用に関する契約を締結
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