Sustainable Japan QUICK ESG研究所

【ガーナ】チョコレート産業のグローバル企業12社、サステナビリティ戦略「ココア・アクション」を発表 2014/06/18 最新ニュース

cocoa

The Hershey Company(ザ・ハーシー・カンパニー)やNestlé(ネスレ)、Mars(マーズ)など世界を代表するチョコレート産業に関わる企業12社は5月22日、ガーナのカカオ産業のサステナビリティ向上を目指して新たな計画を進めることについてガーナ政府と合意した。

「Cocoa Action(ココア・アクション)」と呼ばれるこの計画は、カカオ産業に関わる企業とガーナ政府との更なる協力強化を通じて、カカオ産業をより活性化し、経済的にも持続可能な産業にすることを目指している。

今回の計画はカカオ農園の生産性向上とコミュニティの発展を結びつけることに重きが置かれており、2020年までに少なくともガーナにある10万以上のカカオ農園が、生産性を100%向上させ、コミュニティの質を改善することが期待されている。また、この取り組みはWCF(World Cocoa Foundation:世界ココア財団)が中心となり推進される予定だ。

Marsのサステナビリティ部門の責任者であり、WCFの新会長に就任したBarry Parkin氏は、「今回の合意はカカオ産業を持続可能なものにする上でとても重要なステップとなる。目標の共有、資源利用に対するコミットメント、そしてベストプラクティスの共有により、カカオ農園の生産性を向上させ、カカオ産業の将来をより安定的なものにできる。また、この合意はカカオ産業界が原産国と協働する上での新たな道を示すだけではなく、より強固な関係構築にもつながる。我々はこうした関係の変化が次のステップに進むために重要な役割を果たすと確信している」と述べている。

「ココア・アクション」はカカオの供給量世界トップを誇るガーナ政府、コートジボワール政府と企業との協力によって自主的に進められてきた。現在この2国だけで世界のカカオ供給の約55%を占めているが、カカオ産業のサステナビリティ促進を支援するため、他の国にも拡大していく予定だ。

WCFのトップを務めるBill Guyton氏は、「『ココア・アクション』はカカオ農園に対し、彼らの住むコミュニティの生活水準を向上させながら、農園経営を成功に導くうえで必要不可欠となる知識・技術のトレーニングをフルパッケージで提供することに重点を置いている。各企業のプログラムの中から最も優れた要素だけを取り出し集めた上で、それを共有し発展させることができるようになったのだ」と語る。

「ココア・アクション」を通して、企業はガーナ政府や他の政府機関とより密に協力できるようになる。より改良された原料や肥料、農家へのトレーニングだけでなく、教育や児童労働の監視、女性のエンパワーメントを高める活動を通してコミュニティの発展を促進できる。WCFが開発した一連の指標が「ココア・アクション」に統合され、今後、企業と政府はこの計画の進捗状況を測定、管理できるようになる。

「ココア・アクション」に参加する企業はADM、Armajaro、Barry Callebaut、Blommer Chocolate Company、Cargill、Ecom、Ferrero、The Hershey Company、Mars, Incorporated、Mondelēz International、Nestlé、Olam International Ltd.の12社で、世界のカカオ・チョコレート産業を代表するグローバル企業が名を連ねている。

カカオの主たる原産国であるガーナやコートジボワールにおける児童労働や強制労働などは過去にもたびたびNGOやメディアからの批判にさらされており、チョコレート産業に携わるグローバル企業も自主的な取り組みを進めてきた。今回の合意によりチョコレート産業のサプライチェーンの更なる健全化が進むことを期待したい。

【参考サイト】World Cocoa Foundation

Facebookコメント (0)

ページ上部へ戻る