2014年8月4日、アジア開発銀行(以下、ADB)、オリックス株式会社(以下、オリックス)、Robeco Institutional Asset Management B.V.(以下、ロベコ)の三者はAsia Climate Partners(以下ACP)というジョイント・ベンチャーを設立し、アジアにおいて環境配慮型のビジネスを支援するプライベート・エクイティ投資を実施すると発表した。ACPは4億ドルの資産を持ち、香港に本部を置くことになった。プライベート・エクイティ投資専門家のチームが常駐し、再生可能エネルギーやクリーン・テクノロジー、水、農業、林業、その他の気候変動に配慮した事業を展開する企業への投資を引き受けることになる。
ADB民間部門業務局長を務めるTodd Freeland氏は「ACPはアジア全体を通じて気候変動関連ビジネスに資本を供給するイノベーティブなプラットフォームを提供し、魅力的なリターンが得られるように設計されている。グローバル資産運用に強いロベコと、アジアでの低炭素セクターへの投資を最も積極的に行い、成功を収めているオリックスおよびADBが協力することで、より良いリターンを得ることができるだろう」と語った。
アジア経済は世界で最も急速に成長している一方で、その代償として大気汚染や水質汚染、不安定なエネルギー供給、自然資源利用の非効率性など、様々な環境問題を引き起こしている。しかし、これらの問題に対する官民セクターの関心の高まりやこれまでの投資水準の低さを考えれば、アジアにおける再生可能エネルギーや資源利用の効率化への投資は、アジア経済を今後数十年で2、3倍まで成長させる可能性を秘めている。
ロベコ経営陣のLeni Boeren氏は、「ADBがこのジョイント・ベンチャーにロベコを投資管理部門に抜擢したことを嬉しく思う。今回オリックス、ADBと協力することで我々は世界中に存在する投資家にアジア圏にある新しく魅力的な投資機会の提供をすることができる。ロベコの専門性が評価されたことを嬉しく思うと同時に、資源利用の効率化やサステナビリティの分野でACPの成功を支えていきたい」と今後の抱負を語った。
また、オリックス常務執行役の錦織雄一氏は「オリックスはアジア全域40年以上に渡り、アクティブな投資家、株主、ビジネスオペレーターのネットワークを広げてきた。エネルギーや環境分野の投資は我々の事業戦略の核をなしており、ACPへの投資を行うことで、環境分野の投資をより牽引していきたい。アジア圏はサステナブルな経済が急激に必要になってきており、より高い生活水準と質を求める人々のニーズにこたえていく必要がある。このイニシアチブはそのような需要に答えることができるだろう」と語った。
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