インターネット大手グーグルは12月6日、2017年までに同社の全世界のデータセンターとオフィスのエネルギーを100%再生可能エネルギーで賄うことを宣言した。同社は低炭素社会への移行を推進するため、2010年にアイオワ州で風力発電電力の購入をスタートしたことを皮切りに、再生可能エネルギー電力の購入をスタート。現在では電力購入契約を結んでいる風力発電と太陽光発電の設備容量は2.6GWにまで達し、同社によると世界最大の再生可能エネルギー購入企業となっている。今回の発表では、2017年までに全世界のデータセンターとオフィスで消費する電力総量を、同社の再生可能エネルギー購入電力量が上回るようにしていく。
(出所)Google
同社は近年、AIを導入した省エネルギーに取り組んできているが、事業拡大もあり電力消費総量は増加し続けている。2015年の同社の再生可能エネルギー電力量は5.7TWh。英国の太陽光発電総発電量が7.6TWhであることを考えると、その量は膨大だ。同社が2015年に購入した再生可能エネルギーの大半は、米国の風力発電であったが、今後はベースロード電源として活用できる水力発電やバイオマス発電などとの10年間長期契約も検討していくという。安全面やコスト面等で条件が合えば原子力発電も検討対象に加えていくが、まだまだ「Controversial」だとしている。
【参照ページ】We’re set to reach 100% renewable energy — and it’s just the beginning
【参考ページ】https://blog.google/topics/environment/100-percent-renewable-energy/
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