国際NGO世界自然保護基金(WWF)の日本支部、WWFジャパンは2月23日、日本の建設・不動産業34社を対象とした「温暖化対策ランキング」を発表した。そのうち9社は、2016年に環境報告書等を発行しておらず、実際には25社のみが対象となった。ランキングでは、目標及び実績に関する11項目と、情報開示に関する10項目の全21項目で評価を実施。また、WWFジャパンが重要指標と認める「長期ビジョン」「削減量の単位」「省エネルギー目標」「再生可能エネルギー目標」「目標の難易度」「ライフサイクル全体での排出量把握・開示」「第三者評価」の7つについては、優良企業には追加加点がなされた。
(出所)WWFジャパン
上位ランク企業は、1位積水ハウス、2位戸田建設、3位鹿島建設、4位大東建託、5位大成建設。上位は住宅メーカーやゼネコンが占める一方、不動産は総じて点数が低かった。
業種全体では、自社の温室効果ガスの排出量データに対し、第三者機関による検証を受けている企業は40%(25社中10社)と高かった。一方、再生可能エネルギーへの取り組みについて、自社での活用について目標を設定していたのは、積水ハウスの1社のみ。自社で活用している再エネの定量的なデータを一部でも開示していた企業も32%(25社中8社)と低かった。
【参照ページ】気候変動対策No.1の建設業・不動産業関連企業は?「企業の温暖化対策ランキング」第6弾
【レポート】企業の温暖化対策ランキング~ 実効性を重視した取り組み評価 ~Vol. 6『建設業・不動産業』編
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