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【ベルギー】化学ソルベイ、気候・資源・生活をテーマに2030年戦略発表。定量目標10個設定

 ベルギー化学大手ソルベイは2月26日、2030年までの新たなサステナビリティ戦略「Solvay One Planet」を発表した。同戦略では、「気候」「資源」「生活」の3分野を重要と位置づけ、定量目標を10個設定した。

気候変動

1. 世界中で二酸化炭素排出量削減
 同社は、2015年パリ協定の「2℃を十分に下回る水準」に則り、二酸化炭素排出量を26%削減する。

2. 石炭火力発電の使用停止
 石炭火力発電所の新設を行わず、再生可能エネルギーに代替できる場合には、石炭火力発電電力の購入を段階的に廃止する。

3. 生物多様性への負荷軽減
 土壌酸性化、水の富栄養化、海洋生態毒性等の分野における生物多様性への負荷を30%削減する。

資源

4. 水消費効率の改善
 淡水の取水量を25%削減する。

5. 循環経済の加速
 エレンマッカーサー財団と提携し、再生可能な資源やリサイクル資源を利用した製品売上が、グループ売上に占める割合を15%まで倍増する。

6. 廃棄物回収の増加
 埋立地や焼却等に伴う回収不能な産業廃棄物を3分の1削減する。

7. イノベーションを活用した持続可能なソリューション成長
 ソーラーインパルス財団と協働し、持続可能な事業ポートフォリオがグループ売上に占める割合を65%に上げる。

従業員の生活

8. 安全性の優先
 従業員の安全性を保護し、事故ゼロの方針を目指す。

9. 包摂と多様性の埋め込み
 2035年までに中・上級管理職の男女平等を達成するため、思想、人種、肌の色、出身国、宗教、性同一性、性的指向等、多様性を歓迎する職場環境を作る。

10. 出産および育児休暇の延長
 産休に関するグローバル方針を2021年までに現在の14週間から16週間に増加。性別不問で適用し、グループ企業にも適用する。

 さらに同社は、2021年から社用車を電気自動車もしくはハイブリッド車に切り替えるアクションを開始。資源では、オフィスでの使い捨てプラスチック使用の段階的廃止、社内食堂での食品廃棄物ほぼゼロ、完全ペーパーレス企業を標榜。生活では、ワーク・ライフ・インテグレーションに関する管理職研修を実施する。

【参照ページ】Solvay launches Solvay One Planet - Ten goals focused on positively impacting climate, resources and better life

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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