国連責任投資原則(PRI)は10月27日、アセットオーナー署名機関に対し、運用委託先運用会社とのエンゲージメントに関する新たなガイダンスを発行した。PRIに署名しているアセットオーナーは、すでに68%が運用会社に対する提案依頼書(RFP)において、ESGを考慮するよう求めているが、
今回発行されたガイドラインは、「選定」「決定」「モニタリング」の3つの段階に応じて別々のガイダンスとしてドキュメントをまとめた。PRIによると、アセットオーナーの中で、委託先の運用会社を選定する際に、候補運用会社を絞り込む際にESG観点での最低遵守基準を設定することや、ESGに関連する問題が委託先運用会社で発生した際に契約を終了させることができる条項を盛り込むことが増えてきているという。
今回策定された選定ガイダンスでは、具体的な選定アプローチ手法を示し、決定ガイダンスでは契約時に盛り込むべき12条項のモデル条文を記した。またモニタリング・ガイダンスでは、モニタリングで運用会社に確認すべきモデル質問集をまとめた。
今回のガイドラインは、ESG投資を運用会社に求めていくための具体的なステップに関するガイダンスをまとめた形。遵守は任意だが、PRI署名機関に課されている年次報告での評価に影響を与えると見られる。
【参照ページ】Principles for Responsible Investment releases new guidelines for asset owners on relationships with investment managers
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