英スコットランド議会は11月11日、英政府に先行して、使い捨てプラスチック製品の一部市使用を禁止する法律を制定した。2022年6月1日から施行される。
今回の法律の対象は、プラスチック製の食器、ストロー、マドラー、風船の柄、発泡スチロール製の食品容器、発泡スチロール製飲料容器(カバー、蓋を含む)が対象。但し、プラスチック製ストローは、医療的な理由で必要な場合には支給される。EUでも同様の法律が制定されており、EU離脱後の英国でもスコットランド政府はいち早く立法を実現させた。
連合国の英国では、環境規制は各地方政府の担当領域。英政府の環境関連法は、イングランドや北アイルランドにのみ適用され、スコットランド地方とウェールズ地方は個別の立法管轄権を持つ。英政府は、2022年に使い捨てプラスチック製ストローとマドラー、綿棒の柄は禁止しているが、その他の食器類は現在、立法作業中でパブリックコメントを募集している。
一方、スコットランド地方政府のローナ・スレイター・グリーンジョブ・サーキュラーエコノミー・生物多様性相は、英国が2020年に制定した「英国内市場法」により、英国内で生産された製品や、英国内の他の地域を経由して輸入された製品は、今回の規制の対象外となると指摘。英国政府に問題を解消するよう必要措置をとるよう要請したことも明らかにした。
【参照ページ】Action on single-use plastic
Sustainable Japanの特長
Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。
- 時価総額上位100社の96%が登録済
- 業界第一人者が編集長
- 7記事/日程度追加、合計11,000以上の記事を読める
- 重要ニュースをウェビナーで分かりやすく解説※1
さらに詳しく ログインする※1:重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら