英環境・食糧・農村地域省は12月3日、農業・食品サプライチェーン上の森林破壊を防止するため、環境デューデリジェンスを義務化する新たな政策を発表した。生産現場の関連法に遵守していない産品の英国への輸入を禁止する考え。対象は森林破壊リスクの高い品目。
英国では、生物多様性に関する規定を大幅に強化する改正環境法が11月9日に成立。今回の同法に基づく具体的な措置についての案を示し、パブリックコメントを募集する。締切は2週間後。
【参考】【イギリス】政府、生物多様性観点で改正環境法案公表。特に下水や雨水オーバーフローで規制強化(2021年8月30日)
同法では、特に熱帯雨林でのプランテーションによる破壊が深刻な産品に焦点を当て、カカオ、牛肉、大豆、コーヒー、とうもろこし、パーム油等を対象としたい考え。今回のパブリックコメントでは、規制の対象品目、制度対象企業、環境デューデリジェンスの内容、報告の在り方、当局のモニタリング体制等について意見を集める。
森林破壊に関しては、11月に開催された第26回国連気候変動枠組条約グラスゴー締約国会議(COP26)でも大きな議題となった。今回英国政府が発表したルールと同様のものが、現在EUでも導入作業が進められている。
【参考】【国際】COP26、森林と土地利用に関するグラスゴー首脳宣言とグローバル・フォレスト・ファイナンス・プレッジ採択(2021年11月4日)
【参考】【EU】欧州委、世界的な森林保全、廃棄物輸出、土壌健全で新たな戦略発表。規制強化へ(2021年11月18日)
【参照ページ】Government sets out plans to clean up the UK’s supply chains to help protect forests
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