スウェーデン自動車大手ボルボ・カーズは4月5日、ベンチャーキャピタル部門であるボルボ・カーズ・テック・ファンドを通じ、スイスのバイオ高機能分子素材スタートアップBcompへの投資を行うことを発表した。
Bcompは、亜麻繊維を原料とした高機能複合素材(コンポジット)使用したを開発している。2011年に創業し、以降、世界各地で賞を受賞してきている。Bcompの高機能素材は、通常のプラスチック部品と比較し、プラスチック利用量は最大70%、重量は最大50%、二酸化炭素排出量は最大62%削減できるという。ボルボ・カーズは、2021年発表のコンセプトカー「コンセプト・リチャージ」に利用する。同社子会社ポールスターでも、Bcompの素材活用を検討する。
使用箇所は、内装では、車両下の収納部分、ヘッドレストの裏側、フットレスト。外装では、フロントバンパー、リアバンパー、シルモール。
今回の発表は、2040年までにカーボンニュートラル(二酸化炭素ネット排出量ゼロ)達成するための戦略の1つ。2025年までに車1台当たりのライフサイクルでの二酸化炭素排出量を2018年で40%削減。2030年までに販売車種を全て電気自動車(EV)のみに転換することも発表している。2040年にライフサイクルでカーボンニュートラル(二酸化炭素ネット排出量ゼロ)を達成する。
【参考】【スウェーデン】ボルボ、2040年バリューチェーン全体カーボンニュートラルでリンク・ローン1640億円調達
【参考】【スウェーデン】ボルボ・カーズ、2030年までにガソリン・ディーゼル車全廃。ハイブリッド車も廃止
【参照ページ】Volvo Cars Tech Fund invests in sustainable lightweight materials firm Bcomp
Sustainable Japanの特長
Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。
- 時価総額上位100社の96%が登録済
- 業界第一人者が編集長
- 7記事/日程度追加、合計11,000以上の記事を読める
- 重要ニュースをウェビナーで分かりやすく解説※1
さらに詳しく ログインする※1:重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら