容器・包装世界大手スイスのテトラパックは5月24日、飲料容器のアルミニウム製バリア層に代わる植物繊維由来バリア層の素材開発で、日本で実施していた15ヵ月間の技術実証に成功したと発表した。常温で流通する食品用の紙製包装・容器での植物繊維由来バリア層素材の開発成功は初。
同社は、100%リサイクル可能で、カーボンニュートラル(二酸化炭素ネット排出量ゼロ)な無菌包装・容器の開発を進めており、今回のアクションもその一環。
今回の実証では、野菜ジュースの酸素を十分に保護することを確認。日本では、リサイクル事業者がアルミニウムを含まない容器を好むため、日本が実証市場として選ばれた形。同社は現在、顧客企業と協働し、同素材を使用した容器のテストも開始済み。すでに店頭で一部実証導入しており、2022年後半には追加の技術実証に入る。
同社の包装・容器では、髪の毛の8分の1程度の薄さのアルミニウム層からの排出量が全体の3分の1を占めている。この対策として、同社は2020年後半から、繊維由来バリア素材の技術実証を開始していた。
【参照ページ】Tetra Pak tests an industry-first: a fibre-based barrier to replace the aluminium layer
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