フィンランド石油化学大手ネステは5月31日、蘭ブロックチェーン活用のソフトウェア開発スタートアップCirculariseと協働し、サーキュラーエコノミー型ポリマーと化成品サプライチェーンのトレーサビリティを確保するソフトウェアを導入すると発表した。再生可能な原料や再生素材のフローをモニタリングし、バリューチェーンの透明性向上を進める。
同ソフトウェアでは、バリューチェーン全体で使用された素材に関する情報を記録し、関係者全員でモニタリングが可能。調達場所や加工場所、手法等を検証でき、生物多様性や人権への影響も把握できる。また、製品カーボンフットプリントの情報も可視化できる。
化学業界では、複数の素材が混合・加工されるため、サプライチェーンの透明性確保が必須。特にサーキュラーエコノミー型のバリューチェーンの立ち上げ段階では、再生可能な原料や再生素材が、化石燃料由来の素材とのマスバランス・アプローチで加工されることが多いため、今回のソフトウェアが重要な役割を担う。
またCirculariseは、機密性も重視。パブリック・ブロックチェーンベースのインフラと同社の独自技術「Smart Questioning」を活用し、知的財産やプライバシーの堅牢性と可視性を両立する。
【参照ページ】Transparent and traceable: Neste teams up with Circularise to increase visibility along circular polymers and chemicals value chains
【画像】Neste
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