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【国際】水素促進イニシアチブ「H2Zero」、COP26後の各企業の進捗発表。目標達成に向けて進捗順調

 水素の生産、使用、資金・技術支援を促進するイニシアチブ「H2Zero」は6月9日、2021年11月第26回国連気候変動枠組条約グラスゴー締約国会議(COP26)で発足後のアクションの進捗を報告した。

 同イニシアチブは、国際NGOの持続可能な開発のための世界経済人会議(WBCSD)と、英チャールズ皇太子が創設した「持続可能な市場イニシアチブ(SMI)」がCOP26の場において発足し、グローバル企業28社が加盟した。

【参考】【国際】世界28社、水素促進イニシアチブ「H2Zero」発足。日本からは横河電機(2021年11月10日)

 今回の発表では、発足から半年でほとんどの企業が、二酸化炭素排出量削減と気候変動への影響緩和のために水素プロジェクトへの投資を通じ、目標達成に向けて前進していることを報告した。

 例えば、スペイン電力アクシオナの再生可能エネルギー発電子会社アクシオナ・エナジーは、スペインのリュセタ地方にある水素電解槽の試運転を開始。同プロジェクトは、ブロックチェーン技術でトレーサビリティを確保した再生可能な電力を太陽光発電所から供給し水素を精製するもので、南欧第1号となる。同プラントでは、少なくても年間300tのグリーン水素を生産できる。

 アングロ・アメリカンは、ディーゼルエンジンで走る鉱山用トラックをすべてグリーン水素を燃料としたものに切り替えることを約束。同社は2022年5月、世界最大の水素トラックのプロトタイプを発表し、南アフリカのモガラクウェナの白金採掘所で稼働している。
 
 仏エネルギー大手EDFは2022年4月、2030年までに世界中で3GW分の水素を開発するために最大30億ユーロ(約4,200億円)を投資すると発表した。

 スペイン電力大手イベルドローラは2022年5月、グリーン水素製造プラントを建設した。年間最大3,000tの水素を製造し、地元の肥料工場で活用される。これにより、アンモニア製造に伴う二酸化炭素排出量が大幅に削減される見込み。また、約80社の地元企業が参加し、1,000人以上が雇用されたことで地域経済の発展を促進している。

 エネルギー世界大手英シェル(旧ロイヤル・ダッチ・シェル)は2022年1月、中国・河北省張家口にある世界最大級の水素電解槽が稼働を開始したと発表した。北京で開催中の冬季オリンピック期間中、張家口の競技エリアで燃料電池自動車(FCV)に供給するグリーン水素の約半分を供給した。第1フェーズでは、20MWの水素電解槽と水素ステーションを建設した。今後2年間、フェーズ2として60MWまで規模を拡大する。

【参考】【中国】シェル、河北省でグリーン水素生産開始。北京冬季五輪を皮切りにFCVに水素供給(2022年2月8日)

【参照ページ】Businesses report progress on pledges made to accelerate the deployment of clean hydrogen

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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