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【国際】アリババ・クラウド、CO2排出量ツール提供開始。AIでの改善提案。PAS2060規格

 中国アリババ・グループ・ホールディング傘下のクラウドサービス開発アリババ・クラウド(阿里云)は6月30日、事業活動や製品での二酸化炭素排出量の測定・分析・管理プラットフォーム「Energy Expert」をグローバル向けにリリースしたと発表した。

 アリババ・グループは2021年、2030年までにスコープ1とスコープ2でカーボンニュートラル(二酸化炭素ネット排出量ゼロ)を、スコープ3で原単位での排出量50%削減を目標としている。加えて、スコープ3の対象となっていない分野でもカーボンニュートラル化を目指す「スコープ3+」の概念も提唱。今回のアクションは、これらの一環。

【参考】【中国】アリババ、中国IT大手初のカーボンニュートラル目標発表。スコープ3+も提唱(2021年12月26日)

 同ツールでは、英規格策定機関BSI提供のカーボンニュートラル認証「PAS 2060」と、二酸化炭素排出量の算定・報告・検証規格ISO14064に基づき、企業・製品単位での二酸化炭素排出量算出や排出源特定が可能。リアルタイムでの情報取得や報告プロセスの自動化で、意思決定を支援する。同ツールは、中国で2月に先行リリース。すでに2,000社以上が導入している。

 二酸化炭素排出量の定量化では、公開情報の排出係数や同ツール独自のデータセットを活用した計算モデルを構築。アリババ・クラウド上の人工知能(AI)で、エネルギー効率と排出量予測に関する分析を行い、環境インパクト最小化に向け実行可能な計画も提案する。中国では、リリース開始の2月以降、電力使用量で日次200万kWh以上、二酸化炭素40万tの削減を実現しているという。アリババ自体も、同ツール提案の空調システムの制御や太陽光発電パネルの設置等を通じ、オフピーク時の電力消費30%削減、夏場の空調での電力使用量を17%削減に成功した。

 また同社は、炭素会計・認証の提供で独認証機関テュフ・ラインランド等と協働。同ツールのユーザーに対し、第三者検証までできるようサポートする。

【参照ページ】Alibaba Cloud Launches Carbon Management Solution – Energy Expert
【画像】Alibaba

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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