Skip navigation
サステナビリティ・
ESG金融のニュース
時価総額上位100社の96%が
Sustainable Japanに登録している。その理由は?

【国際】NASA、宇宙から地球のメタン大量排出源を特定。気候変動緩和に活用

 米航空宇宙局(NASA)は10月25日、メタンガスを大量に排出している点源で世界50か所以上特定したと発表した。気候変動緩和対策に活用していきたい考え。

 今回の発見は、NASAの地表鉱物粉塵源探査(EMIT)ミッションの一環として生まれたもの。EMITは、本来は地球上の粉塵の源となる砂漠に存在する主要な鉱物をマッピングするための装置を国際宇宙ステーション(ISS)に7月に設置。同装置は、サッカー場ほどの面積の地表を数十km幅で解析できる。同装置を活用することでメタンガス大量発生の点源を特定することにもつながった。

 今回の発見では、中央アジア、中東、米国南西部に50以上のメタン大量排出の点源「スーパー・エミッター」があることがわかった。例えば、トルクメニスタンのハザールの東側や、イランのテヘラン南部等が見つかった。排出量も推計された。メタン排出は、化石燃料、廃棄物、農業等の分野が大きく関連している。

 EMITは、NASのA科学ミッション本部地球科学部門Earth Venture Instrument第4弾の公募で選定された案件。カリフォルニア工科大学のNASAジェット推進研究所でイメージングスペクトロメーターと呼ばれる観測装置を開発し、7月にフロリダ州のNASAケネディ宇宙センターからSpaceX社のドラゴン補給宇宙船で打ち上げられた。メタンは「スペクトル指紋」と呼ばれる独特のパターンで赤外線を吸収するため、高い精度で識別できるという。同様の手法で二酸化炭素の検知も可能。

 EMTIは、当初目的の地表鉱物の測定を今後進めていき、地球の大気や地表の温度変化に粉塵が果たしている役割を研究していく。同時に今回メタンの発生源を特定できたことで、排出抑制の情報提供にもつなげていきたいとした。

【参照ページ】Methane ‘Super-Emitters’ Mapped by NASA’s New Earth Space Mission
【画像】NASA

author image

株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

この記事のタグ

Sustainable Japanの特長

Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。

  • 時価総額上位100社の96%が登録済
  • 業界第一人者が編集長
  • 7記事/日程度追加、合計11,000以上の記事を読める
  • 重要ニュースをウェビナーで分かりやすく解説※1
さらに詳しく ログインする

※1:重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら

"【ランキング】2019年 ダボス会議「Global 100 Index: 世界で最も持続可能な企業100社」"を、お気に入りから削除しました。