マレーシア国有石油大手ペトロナスは11月1日、同社が2020年11月に発表した2050年までのカーボンニュートラル・ロードマップ「NZCE 2050」に関し、短期と中期の戦略目標を発表した。グループ全体でのアクションを加速させる。
【参考】【マレーシア】ペトロナス、2050年カーボンニュートラル宣言。アジア石油・ガス大手で初(2020年11月1日)
まず短期目標では、2024年までにマレーシアでの二酸化炭素排出量をスコープ1と2を合わせて4,950万tに抑制。2025年までにグループ全体での天然ガス・バリューチェーンでのメタン排出量も50%削減する。
中期目標では、出資比率アプローチで、2030年までに2019年比でスコープ1と2の総量を25%削減し、4,329万tに抑制。天然ガス・バリューチェーンでのメタン排出量も70%削減する。そのうちマレーシア分で50%を削減し、「グローバル・メタン・プレッジ」のマレーシア政府のコミットメント達成につなげる。
目標達成に向けては、ガスフレアとベントの対策、省エネ、電化、炭素回収・貯留(CCS)を挙げた。また、新会社Gentariを設立し、CCS、再生可能エネルギー、水素、グリーンモビリティでのバリューチェーン開発等、グリーン成長を促すための官民協力と異業種間パートナーシップを引き続き追求するとした。設備投資の20%をカーボンニュートラル関連に充当することも決めた。但し、いずれもスコープ3に関しては言及しなかった。
同社は2023年6月、東南アジアのエネルギー転換とサステナビリティ課題に焦点を当てた会議「エナジー・アジア」をクアラルンプールで開催する予定。11月3日には、ナレッジーパートナーにS&Pグローバルが就任することが決定した。
【参照ページ】PETRONAS Announces Pathway to Net Zero
【参照ページ】PETRONAS Leads Southeast Asia's Discourse to Advance Collaboration Towards Net Zero
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