食品世界大手ダノンは1月17日、乳製品に使用する生乳からのメタン排出総量を30%削減する目標を設定したと発表した。2030年までにメタン排出量を2020年比30%以上削減にコミットする協定「グローバル・メタン・プレッジ」に即した。同様の目標設定は食品業界初。
【参考】【国際】グローバル・メタン・プレッジ、105ヶ国・地域で正式発足。2030年に30%以上減(2021年11月3日)
同社は今回、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)のデータを紹介し、牛による酪農が世界のメタン排出量の約40%を占める農業・畜産活動の一部となっており、人為的なメタン排出量全体の約8%を占めると説明。
同社はすでに、2018年から2020年にかけ、メタン排出量を約14%削減済み。今後は、削減アクションを加速させるという。具体的には、リジェネラティブ酪農ソリューションの開発と酪農農家との実践、同業他社や政府、米環境NGO環境防衛基金(EDF)等との協働によるイノベーション拡大、資金調達モデルの高度化、メタンガス関連政策、データ・報告、研究資金、リジェネラティブ酪農への移行支援等に関するアドボカシーと政府エンゲージメントを挙げた。
メタンは、温室効果ガスの一つとしてすでに二酸化炭素排出量換算での削減対象となっているが、今後、メタン単独の削減目標設定が広がるかもしれない。
【参照ページ】Danone announces an ambitious plan to reduce its methane emissions
【参照ページ】Danone announces an ambitious plan to reduce its methane emissions
【画像】Danone
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