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【国際】パーム油RSPO、全加盟機関のパフォーマンスを公表。キリン、カゴメ、コーセー等0点

 パーム油認証機関RSPO(持続可能なパーム油のための円卓会議)は4月3日、加盟機関のサステナビリティ評価を示す新たなスコアカードをリリースした。今後毎年アップデートしていく。

 RSPOの加盟企業は、毎年報告が義務付けられている。今回リリースしたスコアカードは、7月1日に報告内容をまとめ、9月にデータを更新する。初回となった今回は3月時点の状況を開示した。

 評価項目は、「透明性と合法性」「社会」「環境」の3つ。またRSPO認証を取得している原料調達割合は目標達成状況も一覧開示され、それら全5項目で総合スコアが付与される。現時点でRSPO加盟機関は1,724。そのうち総合スコア10点満点を取得した機関が28でわずか1.6%。8.5以上でも110あった。10点の企業には、ウィルマー・インターナショナル、ロレアル、P&G、Musim Mas Holdings、フィルメニッヒ、エスティーローダー、バイエル、カーギル等。日本企業では不二製油グループ本社のみが10点だった。

 スコアカードの対象は、食品・消費財メーカーだけでなく、小売、流通・卸、銀行・金融機関、環境NGO、社会NGOも対象。各々のセクターで「透明性と合法性」「社会」「環境」の観点から報告義務項目が設定されている。

 日本からは現在121機関が加盟している。1位の不二製油グループ本社以降は、2位が三菱ケミカルで9.8。3位が明治ホールディングスで9.5。4位がピジョンで9.2。5位がジェイオーコスメティックスで9.1。6位が日本触媒で8。7位がテイカで7.3。8位がセブン&アイ・ホールディングスで6.8。9位が亀田製菓で6.3。10位が堺化学工業で6.3。反面、2.5以下の企業が95社と大半を占め、0点が65社もある。日本では、RSPOに加盟はしたものの、今後の改善課題が大きい企業が目立っている。

 RSPOは、二大原産国の一つであるインドネシアの政府との協力関係も強化している。2022年11月には、マレーシアのクアラルンプールで開催された「持続可能なパーム油に関する年次円卓会議2022(RT2022)」のサイドイベント後、インドネシア協力・中小企業省とRSPOは二者会談を実施。2023年2月にも、RSPO理事2人はインドネシアの協力・中小企業相と会合を実施し、インドネシアのパーム農家の支援策を協議している。

【参照ページ】NEW SHARED RESPONSIBILITY SCORECARD
【参照ページ】RSPO, INDONESIAN GOVERNMENT TO BOOST SMALLHOLDER CERTIFICATION

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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