
国際金属・鉱業評議会(ICMM)は8月27日、鉱山からの酸性坑廃水と金属浸出による水質汚染を防止、削減するため、国際酸防止ネットワーク(INAP)と協働し、行動ガイダンスを策定していくと発表した。
ICMMは2017年1月、水スチュワードシップポジションステートメントを発表。加盟企業に対して責任ある持続可能な水利用を実現するために、透明性の高いガバナンス、効率的な水の管理、集水域におけるステークホルダーとの協働等を求めている。2023年11月には、資源採掘・鉱業セクター向けの水スチュワードシップに関するフレームワークを発表した。
【参考】【国際】ICMM、資源採掘・金属セクターの水スチュワードシップフレームワーク発行。TNFD等と整合(2023年11月24日)
酸性坑廃水と金属浸出は、鉱山採掘で掘り出された硫化物が坑外から流入した空気により酸化し、可溶性の硫酸塩や硫酸を生成することによって発生する。硫酸により坑内水のpHが低下することで重金属の漏出も進行。坑廃水は環境を汚染する有害な金属を含む強い酸性水となる。酸性坑廃水と金属浸出の影響を防止、管理するためには、鉱山の操業開始から閉鎖に至るまで十分な情報に基づく計画が必要となる。
今回の発表は、ICMMとINAPが協働し、INAPが作成するグローバル酸性坑廃水ガイド(GARD)をベースに、現場や企業レベルで働く非専門家向けのガイダンスを開発していくというもの。2025年初頭に成果物を発表する予定。
【参照ページ】ICMM and INAP announce collaboration to help mining operations address water pollution
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