
グラスゴー金融連合は10月27日、国連生物多様性条約第16回カリ締約国会議(CBD COP16)の場で、「ネットゼロ移行計画(トランジション・プラン)(NZTP)フレームワーク」の任意補足ガイダンスとして、自然(生物多様性・生態系)課題の統合に関するコンサルテーションペーパーを発表した。
同ペーパーは、NZTPフレームワークに基づく開示にコミットする金融機関に対し、ネットゼロの実現に向け自然関連の手段を活用するためのガイダンスを提供するもの。GFANZの「移行計画における自然に関するワークストリーム」が作成を担当。ジェネレーション・インベストメント・マネジメントとAVIVAが同作業部会の共同委員長を務めている。
特に同ペーパーでは、3つのアクションに分野に重点を置いている。まず、1.5℃パスウェイに従った自然関連の温室効果ガス排出量の削減。次に、自然関連の温室効果ガス吸収源の保護と増加。最後がネットゼロのアプローチと計画への自然関連の統合。
今回のペーパーが発表されたCBD COP16のセッションでは、TNFDも登壇し、自然移行計画ガイダンス案公表している。TNFDとGFANZは双方のガイダンスを相互補完文書として位置づけ、連携して企業と金融機関のエンゲージメントを促進していく考え。
【参考】【国際】TNFD、自然移行計画ガイダンス案公表。2025年中に完成へ。GFANZと連携(2024年10月29日)
同コンサルテーションペーパーに対するパブリックコメントの締切は2025年1月27日。最終ガイダンスは2025年第1四半期に発行する予定。
GFANZに加盟している700以上の金融機関のうち、3分の2の金融機関がGFANZのNZTPの5テーマに沿った移行計画策定を自主的に選択している。
【参照ページ】Glasgow Financial Alliance for Net Zero Launches Consultation on Nature in Net-Zero Transition Planning Voluntary Guidance
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