
科学的根拠に基づく削減目標イニシアチブ(SBTi)は12月2日、化学セクターの目標設定基準案第2版とツール第2版を公表した。同時に、パイロット・フェーズに参加する化学企業の募集を開始した。締切は1月10日。
【参考】【国際】SBTi、化学セクターガイダンス案公表。基礎化学品を対象。パブコメ募集(2024年5月20日)
同基準案第2版は、まず、エチレン、プロピレン、ベンゼン、トルエン、キシレンで構成される高価値化学物質(HVC)と、アンモニア、メタノールの3つを「基礎化学品」と称し、SDA(部門別段炭素化アプローチ)を設定。さらに。肥料使用からの一酸化二窒素排出量の目標設定、硝酸製造での目標設定に関する基準や、バイオ原料由来の基礎化学品、ケミカルリサイクルで再生製造された基礎化学品、炭素回収・利用(CCU)や直接大気回収(DAC)で回収された炭素を活用した基礎化学品に関する基準も設けている。
パイロット・フェーズに参加する企業は、自らのデータを使って化学セクター基準案と目標設定ツールをテストし、潜在的な改善点の特定や、基準案とツールの導可能性について評価する役割を担う。SBTiは、参加企業から受け取ったフィードバックを検討し、内容の改訂。改訂後、基準と補足資料はSBTi技術審議会に提出され、審査と承認を受ける。その後、理事会での承認を経て、正式発行となる。
【参照ページ】Help Shape the Future of Target Setting: The SBTi Opens Applications to Pilot its Chemicals Sector Criteria
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