
エネルギー世界大手サウジアラムコは5月22日、天然ガス採掘のバックアップ電源として、MW規模の鉄-バナジウム(Fe/V)フロー電池を世界で初めて導入したと発表した。
導入したバッテリーは、同社の特許技術に基づき、フロー電池世界大手Rongke Power(RKP)と共同で開発された。設置されたのは、サウジアラビア西部のワアド・アル・シャマル・ガス井。電力量は1MWh。大規模太陽光発電所と組み合わせて運用され、25年の想定寿命で、最大5つの坑井を動かすことができる。
フロー電池は、電解液にエネルギーを貯蔵し、セル内に送り込まれた電解液が化学エネルギーを電気に変換するという仕組み。最小限の容量損失で放電と充電を繰り返すことができる。また、他のタイプの電池に比べ、火災リスクが低く、モジュール設計のためメンテナンスが簡単でコストも安い。
同社はすでに、太陽光発電敷設のバッテリーとして、鉛蓄電池を多数の遠隔ガス井に導入してきたが、新たにフロー電池を採用したことで、性能を大幅に向上できるという。同社は、2050年までに自社所有アセットとスコープ2でカーボンニュートラルを達成する目標を掲げており、鉄-バナジウム・フロー電池の導入はその一環。
【参照ページ】Aramco achieves world-first by commissioning breakthrough renewable energy storage system for gas operations
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