
ブリヂストンは6月5日、軽量化と運動性能の両立を実現した設計基盤技術「ENLITEN」を搭載し、再生原料・再生可能原料比率を65%以上採用したタイヤを新たに開発したと発表した。
今回のタイヤ開発では、使用済みタイヤへのケミカルリサイクルによる再生カーボンブラックでENEOSホールディングス傘下のENEOSと、再生スチールへのリサイクルでは日本製鉄及び山陽特殊製鋼と協働した。開発されたタイヤは、ソーラーカーでオーストラリア縦断3000kmに挑むレース「ブリヂストン・ワールド・ソーラー・チャレンジ(BWSC)」に参加する17か国・地域33チームに供給される。
再生カーボンブラックでは、2023年に東京都小平市にあるBridgestone Innovation Parkに実証機が導入されており、使用済タイヤのケミカルリサイクルが進められている。使用済タイヤの精密熱分解により、再生カーボンブラック等を回収する技術開発にENEOSが協力している。今回のタイヤには、同実証機により得られた再生カーボンブラックが、BWSC向けに初採用された。
使用した再生スチールは、ブリヂストンタイヤリサイクルセンター大阪で使用済タイヤを回収し、山陽特殊製鋼の電炉を用いて製造。さらに、日本製鉄の設備で圧延・熱処理し、タイヤの補強材となるビードワイヤーが生産された。同素材の採用も今回が初。
また同タイヤには、帝人傘下のテイジン・アラミドが開発した再生原料を使用したアラミド「トワロン」等も採用されている。サーキュラーエコノミー性に加え、低転がり抵抗、耐摩耗性、軽量化や耐パンク性も確保した。
さらに同タイヤの輸送では、独運送大手DHL子会社DHLエクスプレスが提供するSAFを活用したカーボンインセット型の国際輸送サービス「GoGreen Plus」を活用。燃料の製造、輸送、貯蔵、船上使用におけるライフサイクル全体での温室効果ガス排出量を最大85%削減する。
【参照ページ】「2025 Bridgestone World Solar Challenge」へ新たな再生資源を初採用した「ENLITEN」技術搭載タイヤを供給
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