
世界経済フォーラム(WEF)は6月18日、世界のエネルギー移行の進捗状況を示した2025年版報告書を発行した。エネルギーシステムの変革が各国で進む一方、進展の速度と持続性には地域差が大きく、世界的な不安定要因も転換の足かせとなっていることが明らかとなった。
同報告書は、118カ国のエネルギー移行の状況を、エネルギー安全保障、サステナビリティ、公平なエネルギーアクセスの3つの観点と、政治的コミットメント、ファイナンス・投資、イノベーション、インフラ、教育・人的資本の5つの準備要素に基づき評価。作成ではアクセンチュアが協力した。
同報告書によると、2024年には世界のエネルギー需要が前年比2.2%増と10年ぶりの高水準を記録。特にAIによるデータセンターの拡大が需要増に拍車をかけた。再生可能エネルギー投資は初めて年間2兆米ドルを突破したが、2030年までに必要とされる5.6兆米ドルに遠く及ばず、成長率も鈍化傾向にある。エネルギー移行指数(ETI)スコアでは、77カ国が改善。但し、3つの観点全てでスコアが向上したのは33カ国にとどまった。
ランキングでは、スウェーデン、フィンランド、デンマークの北欧3カ国が上位を独占。中国は再生可能エネルギー投資とイノベーションで12位に浮上し、英国も16位、米国も17位へと上昇、日本は25位だった。インドはエネルギー効率と投資力の向上により、前年からのスコア上昇が118カ国中最大だった。
(出所)WEF
日本については、エネルギー関連のイノベーションが大きく開花し始めているものの、クリーンエネルギーへの移行が遅れていると評価された。
【参照ページ】Global Energy Transition Gains Ground, but Security and Capital Challenges Persist
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