
食品世界大手スイスのネスレの研究開発部門と、IT世界大手米IBMは7月3日、革新的な高バリア包装材料を特定できる生成AIツールを開発したと発表した。バージンプラスチック使用のさらなる削減に向け、代替材料や新技術の導入、またリサイクル可能な単一素材や紙ベースのソリューションへの移行へとつなげる。
両社は、AIを活用し、公開文書と自社文書から既知の材料に関するナレッジベースを構築。キュレーションした大規模テキストデータを用いて、目的に合わせた化学言語モデルを微調整し、分子構造の表現を学習させた。さらに、同ナレッジを活用し、主要な構造分子特性と、それにより生じる物理化学的特性との相関関係も学習。その結果、同モデルは、湿気、温度変化、酸素から製品を保護する新たな高バリア包装材料を提案できるようになった。
同社は今後、今回発表の技術を将来の包装材料の特定に活用し、コスト削減、リサイクル可能性、機能性の改善を模索していく。
また同社は5月、バイオ・ディープテックR&D強化に向け、食品・栄養業界初のR&Dセンター設立。同センターでは、次世代のセンサー、ロボット、コーディングシステム、高性能AI、バーチャル・複合現実ソリューション等の選定、テスト、開発を行う。また最先端のバイオテクノロジーと臨床研究の専門知識を強化することで、母体・乳幼児栄養、医療栄養の分野でのイノベーションや、健康寿命の延伸、女性の健康、体重管理といった新たな成長分野の強化も狙う。
【参照ページ】Nestlé and IBM leverage AI and deep tech to unlock new packaging innovations
【参照ページ】Nestlé to create industry-leading capabilities in bio tech and deep tech, enabled by leaner, more agile R&D organization
【画像】Nestlé
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