
気象庁は9月5日、2025年の日本の夏の平均気温が、1898年の統計開始以降で最も暑い夏となったことを受け、異常気象分析検討会による要因分析結果を公表した。
2025年夏の平均気温は、基準値からの偏差が+2.36℃となり過去最高。これまで過去最高だった2023年と2024年の+1.76℃を大幅に上回った。また2022年も+0.91℃で歴代5位となり、2020年代に入ってから気温が継続的に上昇していることがうかがえる。
2025年夏の平均気温の地域平均平年差は北日本で+3.4℃、東日本で+2.3℃、西日本で+1.7℃。いずれの地域でも歴代1位となった。また、全国153の気象台等のうち132地点で歴代1位を記録した他、猛暑日を記録したアメダス地点数は積算で9,385地点となり、2010年の統計開始以降で最多となった。群馬県伊勢崎では、国内の歴代最高気温となる41.8℃を観測した。
要因としては、2つを挙げた。まず、太平洋熱帯域の西部で海水温が高く、アジアモンスーン域の積乱雲の活動が早くから活発だったこと。この影響により、6月以降、上空の偏西風が平年より大幅に北を流れ、上空のチベット高気圧が日本付近に張り出した。また、フィリピン東海上の積乱雲の活動が極めて活発で、日本付近への太平洋高気圧の張り出しを強めた。その結果、日本付近は、チベット高気圧と太平洋高気圧が重なった背の高い暖かい高気圧に覆われ、下降気流が卓越して晴れて気温が上がっていた。
太平洋熱帯域の西部で海水温が高かったことについては、北太平洋に見られる主要な海面水温の変動として、中央部付近と北米沿岸で逆符号の偏差が現れる「太平洋十年規模振動」と呼ばれるパターンを紹介した。
2つ目は、地球温暖化の影響。文部科学省気候変動予測先端研究プログラムと気象庁気象研究所の合同研究チームによる速報的評価によると、地球温暖化がなかったと仮定した場合、今夏の高温はほぼ発生しえなかったという。
さらに、北半球中緯度帯の海面水温がここ数年顕著に高いことも日本を含む中緯度帯の気温が高いことに影響を与えた可能性があると伝えた。
【参照ページ】令和7年夏の記録的な高温と7月の少雨の特徴およびその要因等について
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