
欧州委員会と外務・安全保障政策上級代表は10月16日、気候変動でのパリ協定目標達成をさらに通商政策に反映させる「グローバル気候・エネルギー・ビジョン」を発表した。EU域内向けのクリーン産業ディールをEU域外にも適用していく。
【参考】【EU】欧州委、「クリーン産業ディール」発表。再エネ・電化拡大。低炭素素材需要も喚起(2025年2月28日)
同ビジョンでは、パリ協定とグローバル・ストックテイクの約束履行に向け、多国間・二国間フォーラムやイニシアチブを促進。EUクリーンテック企業の国際的強化と気候レジリエント投資の促進で、ビジネスフォーラムの開催、EU対外クリーン移行ビジネス評議会の設置、投資拡大、気候変動適応のためのビジネスモデル確立を目指す。
また、グローバル・ゲートウェイ投資ハブを最大限活用し、EU域外での共同投資プロジェクトを支援。提案中のグローバル・ヨーロッパ枠組を活用し、EU企業の海外展開を支援するとともにEU技術への需要を喚起する。自由貿易協定(FTA)やクリーン貿易・投資パートナーシップ等でもレジリエントなクリーン・バリューチェーン構築を進める。国際金融機関の改革とEUの気候安全保障活動の強化も盛り込んだ。
欧州委員会は今回、EUは現在進行中の世界的なクリーン産業革命に積極的に貢献しており、既存のパートナーシップを強化し、新たな相互利益をもたらすパートナーシップを構築すると表明。特に、再生可能エネルギーがクリーン移行の中核になると位置づけ、EUが世界各国にクリーン技術と適応ソリューションを供給・提供する産業の拠点となり、自国のクリーン技術産業に新たなビジネス機会を創出するとの考えを示した。
欧州委員会は10月10日、第2回グローバル・ゲートウェイ・フォーラムの中で、チーム・ヨーロッパ(EU機関、EU加盟国、EU開発銀行)による対外資金動員額が、2027年目標としていた3,000億ユーロ(約53兆円)を2年前倒して2025年に達成したと表明。2027年までに4,000億ユーロ(約70兆円)を超えるとの見通しも伝えた。特に、アフリカ等への再生可能エネルギー分野への資金動員に力を入れている。
【参考】【EU】欧州委とEU外相、グローバル・ゲートウェイ外交戦略発表。中国の一帯一路に対抗か(2021年12月5日)
【参照ページ】EU's new strategy to shape a global clean and resilient transition
【参照ページ】President von der Leyen announces Global Gateway has reached its €300 billion investment target building smart, clean links around the world
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