
仏エネルギー大手トタルエナジーズは6月18日、メタン排出量のグローバル監視センター「MethaneLive」を披露した。リアルタイムデータと高度なアルゴリズムを活用し、メタン排出を検知、測定、分析し、削減に繋げる。
同社は2030年までに操業する上流事業拠点でのメタン排出量をネットゼロに近づける目標を掲げており、正確な測定と継続的な削減を柱に据えている。今回のアクションもその一環。
同社は2025年、同社が操業する陸上・海上の全ての上流事業拠点に、常設型のリアルタイム・メタン排出監視体制を導入。合計1万3,000個のセンサーを設置した。同社によると、操業資産全体に同様のシステムを導入した企業は、同業界で同社のみ。
MethaneLiveでは、センサーから生成される大量のデータを、デジタルツールと専門チームの知見を組み合わせてリアルタイムで分析。異常を検知した場合、操業担当者にアラートを通知し、根本原因特定を行った上で、適切な是正措置を推奨する。2026年初頭の導入以降、各施設でメタン漏出35件を検知。リアルタイムデータ分析がなければ特定が難しかった排出について、対象を絞った保守作業により修正できたという。
同社はMethaneLiveを、事業全体でのデータとAI活用拡大の一環と位置付けており、現在、同社の操業資産全体で約3,000件を監視。AIが潜在的な故障の早期兆候を検知し、保守作業の事前計画に活用している。また同社は、リアルタイム情報の収集、データの信頼性向上、構造化、専用プラットフォームを通じた社内アクセス改善にも投資している。
今後は、エージェント型AIソリューションの導入を進め、排出量の多い設備の特定や、メタン漏出検知の高度化を図る。また、AIモデルによる監視対象を数万件規模に拡大。2027年からは、新世代スーパーコンピューター「Pangea 5」により計算能力を6倍に高め、計算時間の最適化や、地下領域、電力、再生可能エネルギー等での複雑な現象の理解の深化を支援する。

【参照ページ】VivaTech: With MethaneLive, TotalEnergies uses data to support methane emissions reduction
【画像】TotalEnergies
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