
LIXILと戸田建設は7月9日、建物の解体工事で発生したアルミサッシを回収し、新設建物のアルミサッシへと生まれ変わらせる「Building to Building」水平リサイクルモデルを確立したと発表した。
【参考】【日本】旭化成とLIXIL、使用済みアルミサッシの水平リサイクル型スキーム構築。直接回収(2026年6月3日)
近年、建設廃棄物のリサイクル率は95%を超えているものの、その多くは品質劣化を伴うカスケードリサイクルや熱回収にとどまっている。また、地政学リスクや資源価格の高騰を背景に、日本政府はアルミ展伸材の再生原料比率を2030年までに約4割へ引き上げる目標を掲げている。しかし、現状の国内リサイクル率は約30%にとどまっており、貴重なアルミスクラップの輸出量も増加していることから、国内での資源循環網の構築が喫緊の課題となっている。
今回の発表では、回収ルートの最適化とサプライチェーンの構築を実施。具体的には、旧東京建設会館の解体で発生したアルミサッシ廃材を、LIXILが成分調査から溶解・鋳造・新たなサッシの製作までを一貫して担い、トレーサビリティを確保。再生されたアルミサッシは、戸田建設が2027年3月に竣工を予定している筑波技術研究所(仮称)構造材料棟に、リサイクルアルミ使用比率100%の「PremiAL R100」としてメインファサード等に採用された。
(出所)LIXIL
LIXILの「PremiAL R100」は、原材料調達から製造までの温室効果ガス排出量が2.9kg。新地金を100%使用したアルミ形材と比較して同排出量を約80%削減できるという。これにより、建築物の環境価値向上に直結するエンボディドカーボン削減に大きく寄与する。
LIXILは環境ビジョン2050「Zero Carbon and Circular Living」のもと、2031年3月期までにハウジング事業でのリサイクルアルミ使用比率を100%とする目標を掲げている。今後も資源の循環利用による持続的な社会インパクトの創出を目指す方針だ。
【参照ページ】LIXILと戸田建設、 アルミサッシの”Building to Building”水平リサイクルモデルを確立
【画像】LIXIL
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