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【国際】GRI、新版「GRIスタンダード」の草案発表。7月中旬までパブコメ受付

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 サステナビリティレポーティングガイドライン世界最大手のGRI(Global Reporting Initiative)は4月19日、作成を発表していたG4に変わる新たなガイドライン「GRI Standards(GRIスタンダード)」の草案の第1弾を発表した。7月17日まで同機関のオンラインプラットフォーム上でパブリックコメントを受け付けている。

 GRIスタンダードは現行のG4に変わる基準。中身や考え方に大きな変化はないが、基準文書のフォーマットが大きく変更となる。G4は「報告原則および標準開示項目」と「実施マニュアル」の二冊構成だったが、GRIスタンダードでは3つの一般基準と35の特定基準の合計38冊に分かれる。一般基準はガイドラインを参照する全ての機関が遵守しなければいけない基準、一方特定基準はイシューごとに作成され、参照機関にとってマテリアル(重大性の高い)なイシューのガイドラインのみを参照すればよい。各基準には義務的基準と推奨基準の二段階が記されている。また、ガイドライン参照には直接的には無関係だが、GRIスタンダードでは、スタンダードの制定、改編等に関する手続きルールが厳格になり、スタンダード管理のガバナンスのためにGSSB(Global Sustainability Standards Board)という特別な機関が2015年11月に設置されていた。

【参考】【国際】GRI、G4に代わる新たなサステナビリティ報告基準GRI Standardsを2016年に公表へ

 今回草案が発表されたのは、

  • 一般基準(Universal Standards)
    • The Foundation Standard:GRIの基本的な報告原則
    • The General Disclosires Standard:報告機関の組織概要とガバナンス報告基準
    • The Management Approach Standard:マネジメントアプローチの情報開示基準
  • 特定基準(Topic-Specific Standards)
    • Indirect economic impacts(間接的な経済効果)
    • Emissions(排出)
    • Public Policy(公共政策)

 今回発表されなかった特定基準35のうち残り32の基準草案は、6月3日に第2弾として公表される。第2弾のパブリックコメントの締切は、第1弾と同じ7月17日に設定される予定なため、第2弾に関してはコメントを伝えたい企業にとってはタイトなスケジュールとなる。5月18日から20日に開催されるGRI主催のカンファレンス「GRI Conference」でも直接意見を募る。また、6月から7月にかけてウェビナー(オンラインセミナー)も開催される予定だ。GRIスタンダードの完成発表は今年秋に予定されている。

【参照ページ】TRANSITION TO STANDARDS

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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