Sustainable Japan QUICK ESG研究所

【スペイン】労働安全衛生分野で高まるCSRへの関心 2014/11/05 最新ニュース

shutterstock_164322953

スペイン語圏でもCSRの概念が浸透しつつある。スペイン語のコーポレート・サステナビリティに関するニュースサイトであるdiario responsibleは、労働安全衛生分野に関するCSRの重要性を訴える記事を10月に掲載した。記載内容の多くは、2004年にEUの専門機関である欧州労働安全衛生機関が発行したペーパー「CSRと労働安全衛生:Corporate social responsibility and safety and health at work」を基にした内容だが、これが10年の時を経て、あらためてスペイン語で強調されているのが興味深い。今回はその内容を一部ご紹介しよう。

「CSRの重要性は、業種や規模に関わらず全ての企業にとってますます増加している。特に、労働安全衛生はCSRには必須の要素となっており、このトレンドにより経営者や労働安全衛生の専門家にとって広範な機会と同時にチャレンジ課題にもなっている。

CSRの概念は、単に法的義務を遵守するというだけでなく、人的資本や環境、ステークホルダーとの関係の資する重要な投資の意味合いを持っており、今ではCSRへ積極的に取り組むことで、企業ブランドの向上、採用市場での競争力の強化、投資家からの支持、内部リスクの管理、社会的責任における主導権の発揮、運用コストの削減といった具体的なメリットを享受できる。

CSRの概念は、今や労働者の安全衛生という従来の概念に新たな意味合いを付加しつつある。例えば、人的資源、ワークライフバランス、労働基本権、環境問題、安全と公衆衛生、収益性と生産性なども今日の企業にとって重大なテーマとなっている。企業はCSRを考慮することを機に、より徹底したコミットメントをすることで、労働安全衛生関連で獲得したメリットを増大するとともに、労働関連の事業リスクを回避することができる。EUの専門機関である欧州労働安全衛生機関は、「CSRと労働安全衛生」の中で労働リスクの抑制や企業の社会的責任を統合するための10の提言を記載した。提言には、過去の取組の見直し、他社事例からの吸収、戦略目標の設定、重要なステークホルダーの巻き込みなどが記させている。

労働安全衛生に取り組んでいる企業は、コスト・ベネフィット分析の結果、職場環境の向上のみならず労働生産性や競争力の向上にも寄与していることがわかってきており、実際に投資対効果が高いということを私たちは理解すべきだ。」

【ニュース原文】La responsabilidad social corporativa y la seguridad y la salud en el trabajo

Facebookコメント (0)

ページ上部へ戻る