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【ドイツ】SABIC、BASF、リンデ、電気加熱式クラッカーの量産実証プラント運転開始。GHG90%減

 石油化学世界大手サウジ基礎産業公社(SABIC)、化学世界大手独BASF、化学世界大手英リンデの3社は4月17日、世界初の電気加熱式蒸気分解炉(クラッカー)の量産実証プラントの運転を開始したと発表した。従来のスチームクラッカー比で温室効果ガスを90%削減できるポテンシャルがある。

 実証プラントは、ドイツのルートヴィヒスハーフェンにあるBASFのフェアブントに建設。3年間の開発、エンジニアリング、建設作業を経て、稼働を開始する。BASFの「フェアブント」は、基礎化学品から高付加価値製品までのバリューチェーンを一気通貫で整え、同社単独で技術開発と生産を超効率的に行う工業集積団地のこと。

【参考】【ドイツ】SABIC、BASF、リンデ、電気加熱式クラッカーの大規模実証プラント建設が最終段階(2023年9月15日) 【参考】【ドイツ】リンデ、SABIC、BASF、電気加熱式蒸気分解炉の大規模実証プラント建設着工。世界初(2022年9月12日)

 スチームクラッカーは、炭化水素をオレフィンと芳香族に分解するため、摂氏約850度の炉の使用で大量のエネルギーを必要とする。今回の実証プラントでは、再生可能エネルギーで連続的なオレフィン生産が可能なことを示すとともに、温室効果ガスを90%削減できる見込み。

 今回の実証炉では、2つの異なる加熱コンセプトを実証。一つの炉では、直接加熱によりクラッキングコイルに直接電流を流す一方、もう一つの炉では、コイルの周囲に配置された発熱体の輻射熱を利用した間接加熱を行う。

 同プロジェクトは、EUの新型コロナウイルス・パンデミック復興予算「NextGenerationEU」からの資金支援プログラムの一環で、独経済・気候保護省から1,480万ユーロ(約23億円)の支援も受けている。

【参照ページ】BASF, SABIC, and Linde celebrate the start-up of the world's first large-scale electrically heated steam cracking furnace 【参照ページ】BASF, SABIC, AND LINDE CELEBRATE THE START-UP OF THE WORLD'S FIRST LARGE-SCALE ELECTRICALLY HEATED STEAM CRACKING FURNACE 【画像】SABIC

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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