
米化学大手イーストマン・ケミカルと、カナダのアパレル繊維回収Debrandは4月17日、廃棄アパレル製品のケミカルリサイクルでパートナーシップを締結したと発表した。
Debrandは、2008年創業。アパレル大手と直接提携し、アパレル余剰在庫を回収し、リセール、寄付、修理、リサイクル、責任ある廃棄へとつなげるソリューションを提供している。カナダだけでなく米国でも事業展開しており、現在の顧客には、Everlane、ルルレモン、Aritzia、Canada Goose等がある。
今回の提携では、イーストマン・ケミカルは、Debrandから調達した廃棄アパレル製品を同社の技術でケミカルリサイクルする。消費前と消費後の廃棄物の双方を対象とし回収量は約2.3t。さらに同社は、リサクルした再生原料40%に、持続可能な方法で調達したセルロース系原料60%を混合し、再生繊維「Naia Renew」を製造する。Naia Renewは、マスバランス方式を採用し、Global Recycled Standard認証を取得する。
Debrandはすでに、米廃棄物管理ウェイスト・マネジメントからの出資を受け、米国及びカナダ全域でサーキュラーエコノミー環型ソリューションを提供している。一方イーストマンは2月、アパレル世界大手米パタゴニアとアパレル繊維廃棄物の削減に向けたパートナーシップを締結し、使用後アパレル廃棄物約3.6tをリサイクルしている。
【参考】【アメリカ】イーストマンとパタゴニア、アパレル廃棄物のサーキュラーエコノミー化で提携(2024年3月5日)
【参照ページ】Eastman collaborates with Debrand to recycle apparel waste from top brands
【参照ページ】Debrand Partners with Eastman to Deliver Circular Lanyards for the 2024 Sustainable Fashion Forum
【画像】Eastman
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