スウェーデン自動車大手ボルボ・カーズは6月18日、2025年までに、ボルボ・カーズの全新モデル車に使用するプラスチックの最低25%をリサイクル素材由来にすると発表した。同時にサプライヤーに対し、持続可能な素材の自動車部品の開発を呼び掛けた。
ボルボ・カーズは、持続可能な素材による自動車開発が可能なことを示すため、特別仕様の「XC60 T8プラグインハイブリッドSUV」を公開。見た目は既存同モデル車と同じだが、リサイクル素材を含むプラスチックを複数の部品に使用している。例えば、トンネルコンソールは再生可能な繊維と廃棄された漁網や船舶用ロープをリサイクルした素材。さらに床のカーペットは、ペットボトルから作られた繊維とアパレル生産時に出る端切れ由来のリサイクルコットン。ボルボの中古車の座席素材は、ボンネット下の吸音材に生まれ変わった。
ボルボ・カーズは先月、2019年末までに同社の全施設やイベントで、使い捨てプラスチックの使用をやめると発表。2017年には、2019年以降の全新モデルで電気自動車を投入することを宣言したが、先月その目標をさらに強化し、2025年までに新車販売の50%以上を電気自動車にすると発表した。
ボルボ・カーズか掲げるプラスチック削減目標は、世界の自動車メーカーの中でも最高レベル。今回の発表も、ボルボ・カーズ主催のオーシャンレースの中でなされ、同イベントでは、国連環境計画(UNEP)のCleanSeasキャンペーンと協力し、プラスチック削減を呼びかけるメッセージを発信した。
【参照ページ】Volvo Cars aims for 25 per cent recycled plastics in every new car from 2025
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