三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)は6月29日、定時株主総会を開催。環境NGOが3月に株主提案していた気候変動議案を審議し、否決されたものの、速報値で23%の賛成があった。海外の機関投資家の賛成もあった。
【参考】【日本】国際環境NGO3団体、MUFGに気候変動開示の株主提案。他の株主にも賛同呼びかけ(2021年3月29日)
今回の株主提案を実施したのは、国際環境NGOレインフォレスト・アクション・ネットワーク(RAN)、国際環境NGO 350.org、オーストラリアNGOマーケット・フォースの3団体。今回の株主提案は、「当会社は、パリ協定の目標に沿った投融資を行うための指標と短期、中期及び長期の目標を含む経営戦略を記載した計画を決定し、年次報告書にて開示する。」という条項を定款に盛り込むというもの。
同株主提案の提出後、MUFGが気候変動に関する発表を相次いで公表。株主からの理解を得るためのアクションを打ち出してきていた。その点で、すでに環境NGOの提案に対する影響が出ていたと言える。
NGOの発表によると、フェデレーテッド・ハーミーズEOSが今回の議決で賛成に回った。
【参考】【日本】MUFG、2030年サステナブルファイナンス目標を20兆円から35兆円に引き上げ(2021年4月2日)
【参考】【日本】三菱UFJ、既設石炭火力の拡張もファイナンス禁止。但しCCUSや混焼は例外(2021年4月27日)
【参考】【日本】MUFG、ネットゼロ・バンキング・アライアンス加盟。2050年投融資CO2ゼロ(2021年5月18日)
【参照ページ】NGO共同プレスリリース:MUFG株主提案、23%の支持を獲得(速報値)(2021/6/29)
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