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【国際】IOC等22スポーツ団体、「自然のためのスポーツ・フレームワーク」に署名。行動計画策定義務

 国際オリンピック委員会(IOC)、IOC、国連環境計画(UNEP)、生物多様性条約事務局、国際自然保護連合(IUCN)は12月16日、「自然のためのスポーツ・フレームワーク」を発表。スポーツ22団体が早速署名した。

【参考】【国際】IUCNとSails of Change、スポーツでのネイチャーポジティブ実現で提携。国連の動きに呼応(2022年10月10日)

 同フレームワークは、スポーツ団体やスポーツクラブ、イベント運営団体等が、4つの原則での行動計画の策定にコミットするもの。具体的には、重要な種や生息地の保護と喪失の回避、重要な生態系の再生、持続可能なサプライチェーンの構築、スポーツコミュニティ全体での自然のためのアクション教育・普及啓発。いずれも、国連生物多様性条約第15回締約国会議(COP15)で加盟国が採択する予定のポスト愛知目標の原則として掲げられているもの。2030年までに、スポーツ界全体で自然のための変革的アクションを実現し、その後も継続していくことを目指す。

 署名したのは、2024年パリオリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会、スペイン・オリンピック委員会、パプアニューギニアオリンピック委員会、国際カヌー連盟(ICF)、国際卓球連盟(ITTF)、国際自転車競技連合(UCI)、世界ボート連盟(FISA)、世界セーリング連盟、世界スケート連盟、国際オリエンテーリング連盟(IOF)、国際ウォータースキー&ウェイクボード連盟(IWWF)、サンボ国際連盟(FIAS)、世界大学対抗戦(FISU)、世界スカッシュ連盟(WSF)、イングランド・スカッシュ、フォレスト・グリーン・ローバーズ、AlUlaスポーツクラブ、ウィープ・レイ・グリーン、E1シリーズ、エクストリームE、オーシャンレースウルトラトレイル・デュ・モンブラン(UTMB)。

 同フレームワークの署名機関は、4つの原則それぞれについて行動計画を策定・実施し、その進捗状況を毎年専門家委員会に報告する義務を負う。すでに行動計画策定に関するガイダンスも発行されている。IUCNは、設立パートナーを代表し、生物多様性の保護と再生を目的とした財団であるSails of Change Foundationと連携。フレームワークの署名機関との調整を主導し、署名者に技術支援、ツール、トレーニングを提供していく。

 今回のフレームワークは、2018年に国連気候変動枠組条約(UNFCCC)事務局とIOCが共同で発表した国連主導の「スポーツ・フォー・クライメート・アクション・フレームワーク」に触発され、策定された。

【参照ページ】Sports organisations commit to safeguarding nature under new framework
【参照ページ】Sports for Nature: Setting a Baseline – Handbook

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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