航空世界大手ユナイテッド航空は7月27日、米航空会社で初めて、視覚障害者のために航空機の内装に点字を導入した。2026年までに主要路線の全機体に導入する考え。障害者インクルージョンの一環。
日本航空(JAL)や全日本空輸(ANA)は現在、視覚障害者のために、点字「安全のしおり」を座席に用意する対応を行っている。しかし、実際に視覚障害者が機内を移動する際に、頼れる点字が内装には導入されていない。
今回のユナイテッド航空は、約12機の航空機に、個々の列と座席番号、化粧室内外に点字を導入した。さらに、全米盲人連合(NFB)、米国盲人協会(ACB)等の団体と協力し、盛り上がった文字、数字、矢印等、機内各所に他の触覚ナビゲーション補助具の使用も検討している。
米国では、米国ビジネスリーダーシップネットワーク(USBLN)と米国障がい者協会(AAPD)が毎年「障害者平等指数(DEI)」を発表しており、2023年7月に2023年版も公表された。ユナイテッド航空は最高ランクを獲得している。
【参考】【アメリカ】障害者雇用格付DEI、2021年度結果発表。大手319社が自主参加し191社が満点(2021年8月18日)
同社は他にも、モバイルアプリ上でも、色彩コントラストの強調、グラフィック間のスペース拡張、情報の表示順序の変更等や、VoiceOverやTalkBackの導入を含め、視覚障害者が使いやすいよう改修している。また、座席のエンターテイメント画面でも、様々な障害者対応(アクセシブル)機能を搭載している。
【参照ページ】United Becomes First U.S. Airline to Add Braille to Aircraft Cabin Interiors
【画像】United Airlines
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