
スウェーデン金融大手SEBは11月15日、カーボンニュートラル達成に向け、大型車両製造セクターの融資先企業に関する2030年中間目標を設定したと発表した。融資先企業での大型車両の新車販売台数に占めるゼロエミッション車(ZEV)の割合を35%まで引き上げる。
同社は、2050年までの投融資ポートフォリオのカーボンニュートラル(二酸化炭素ネット排出量ゼロ)にコミットする銀行のイニシアチブ「Net-Zero Banking Alliance(NZBA)」に加盟している。そのため、NZBAの基準に基づき、2022年10月、石油・ガス、電力、鉄鋼、自動車製造、スウェーデン国内向け住宅ローンの5つの融資先セクターを対象に、2030年までの中間目標を設定していた。今回さらに大型車両製造セクターの目標を追加した。これにより、同社の2020年の融資カーボンフットプリントの77%をカバーした形。
【参考】【スウェーデン】SEB、融資ポートフォリオの2030年CO2排出量削減目標設定。石油・ガス、電力、自動車等(2022年10月27日)
今回の目標は、大型車両の新車販売台数に占めるゼロエミッション車の割合を、2022年時点の0.2%から2030年までに35%にまで引き上げるというもの。国際エネルギー機関(IEA)が2023年に改訂した「ネットゼロ・シナリオ(NZE)」に即して設定した。
【参考】【国際】IEA、「世界エネルギー見通し(WEO)2023」発行。エネルギーシナリオを改訂(2023年10月27日)
また同社は、石油・ガスセクター向け目標も2022年時点のものから改定。2030年までに融資カーボンフットプリントを総量で2020年比55%削減から、同年比70%に引き上げた。
【参照ページ】SEB sets net-zero aligned 2030 target for heavy vehicle manufacturing
Sustainable Japanの特長
Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。
- 時価総額上位100社の96%が登録済
- 業界第一人者が編集長
- 7記事/日程度追加、合計11,000以上の記事を読める
- 重要ニュースをウェビナーで分かりやすく解説※1
さらに詳しく ログインする※1:重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら