
欧州委員会は7月3日、交通インフラ整備予算「Connecting Europe Facility(CEF)」として、プロジェクト94件を選定し、総額28億ユーロ(約4,700億円)の補助金を決定した。
【参考】【EU】改正TEN-Tガイドライン規則、成立。陸路、鉄道、水路でEU域内接続強化(2024年6月19日)
欧州委員会は、カーボンニュートラルに向けた交通インフラとして鉄道を重視しており、今回の予算も77%が鉄道関連。バルト地域とポーランドをつなぐRail Balticaの建設、ギリシャとスロバキアでの路線の改善、チェコとポーランドでの高速鉄道路線の開発等が選定された。オーストリア、ドイツ、イタリア、ポーランド等の11加盟国では、欧州鉄道交通管理システム(ERTMS)を車両と線路に導入し、国境を越えた鉄道の安全性と相互運用性を向上させるプロジェクト32件も選ばれた。
海上輸送と内陸水運では、環境フットプリントの削減がメイン。アイルランド、キプロス、マルタ、クロアチア、ポーランドの港湾では、港湾電源設備を整備し、停泊中の船舶の温室効果ガス排出量を削減。エストニア、フィンランド、スウェーデンでは、EUの最近の「行動計画」に沿って、海底ケーブルの安全性とレジリエンスを強化するため、多目的破氷船の建造・改修が選ばれた。
その他、道路、航空、マルチモーダル等のプロジェクトも選ばれている。EU-ウクライナ連帯ルートの強化により、ウクライナをEU標準鉄道軌間に採用することを支援する内容も盛り込まれた。
CEF予算は2021年から2027年の7年で、総額25.8億ユーロ(約4.4兆円)が用意されている。今回の選定により、同予算の95%を消化した。
【参照ページ】EU invests €2.8 billion in 94 transport projects to boost sustainable and connected mobility across Europe
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