
国連責任投資原則(PRI)は7月29日、プライベートデット・アセットクラスでのスチュワードシップに関する実践ガイドを発行した。プライベートデットでもスチュワードシップ活動が可能であることを強調した。
プライベートデットは、近年運用額が増加しているアセットクラス。投資手法には、ダイレクトレンディング、メザニン債権、ディストレス債権、スタートアップ債権、スペシャル・シチュエーション等があり、特にダイレクトレンディングが急上昇している。
同ガイドでは、プライベートデットでのスチュワードシップは、価値の保全と資本の返還の2つが重視されていると認識。しかしその上で、エンゲージメントを通じ、貸付人はサステナビリティに関するデータの流通を改善し、財務価値を保全または向上させることが可能と指摘。効果的に実行することで、貸付人はリスクを軽減し、借り手の信用力を向上させることができ、債務の価値を維持するのに役立つとした。具体的には、マージンラチェットによる借入コストの調整を例示した。
また、貸付人が、貸付先に及ぼしうる影響力については、プライベートデットが、影響力順位で最上位となることは稀だが、最下位になることも少ないと指摘。何らかのスチュワードシップ活動を行う余地はあるとした。
一方で課題としては、稼働時間の制約、貸付先へのアクセスの制約、データの制約、標準化された法的関係性の欠如の4つを挙げた。それへの対処として、リソースの共有とトレーニングの提供、スポンサー/借り手との継続的なエンゲージメント、サステナビリティに関連する契約条項とマージンラチェット、提言と集団的エンゲージメントの4つが具体的な解決策となるとした。
【参照ページ】Stewardship in private debt: A technical guide
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