Skip navigation
サステナビリティ・
ESG金融のニュース
時価総額上位100社の96%が
Sustainable Japanに登録している。その理由は?

【マレーシア】ペトロナス、2050年カーボンニュートラル宣言。アジア石油・ガス大手で初

 エネルギー世界大手マレーシアのペトロナスのムハンマド・タウフィク社長兼グループCEOは10月28日、2050年までの二酸化炭素ネット排出量ゼロ(カーボンニュートラル)を宣言した。アジアのエネルギー大手で、同宣言を行ったのはペトロナスが初。天然ガス・再生可能エネルギーへの事業シフト、炭素回収・利用・貯蔵(CCUS)、植林等を組み合わせ、実現を図る。

 エネルギー大手ではすでに、株主である機関投資家等からのプレッシャーを受け、ロイヤル・ダッチ・シェル、BP、トタルがカーボンニュートラル目標を発表しており、今回ペトロナスもそれに続いた形。

 同社は今回、新型コロナウイルス・パンデミックや、再生可能エネルギーへの転換を求める世界的な動きを受け、今回の宣言を行ったと表明。今回実現に向け、5つの方向性を示した。

  • スコープ1での二酸化炭素排出量削減:フレアやメタンガス漏出の削減、工場での省エネ
  • 廃棄物での二酸化炭素排出量削減:廃棄物の最少化とバリューチェーン全体のでのリサイクル促進
  • 事業転換:天然ガス及び再生可能エネルギーへの事業シフト
  • 二酸化炭素排回収:原油増進回収法(EOR)等のCCUS活用
  • オフセット:炭素隔離目的で自然環境型ソリューションへの投資

 またカーボンニュートラルを考慮した事業運営を行うため4つの観点も示した。

  • インパクト重視:従業員、顧客、取引先、地域社会とともにインパクトを追求
  • 政策アドボカシー:2050年カーボンニュートラルへ向かう政策を積極的に支持
  • 人材・組織文化:能力開発、キャリア成長、組織文化を2050年カーボンニュートラルの方向へ転換
  • ライフサイクル重視:環境インパクトをライフサイクル全体で測定

 同社は、短期的な目標として、2024年までにスコープ1とスコープ2の二酸化炭素排出量を4,950万t削減し、再生可能エネルギーの設備容量を3GWにする計画を発表している。

【参照ページ】To achieve net zero carbon emissions by 2050

author image

株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

この記事のタグ

Sustainable Japanの特長

Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。

  • 時価総額上位100社の96%が登録済
  • 業界第一人者が編集長
  • 7記事/日程度追加、合計11,000以上の記事を読める
  • 重要ニュースをウェビナーで分かりやすく解説※1
さらに詳しく ログインする

※1:重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら

"【ランキング】2019年 ダボス会議「Global 100 Index: 世界で最も持続可能な企業100社」"を、お気に入りから削除しました。