ファーストフード世界大手米マクドナルドは3月18日、フランスで2月から、子供向けメニュー「ハッピーセット(フランスではハッピーミール)」に付属の玩具でのプラスチックの使用を廃止したと発表した。インドでは障害者インクルージョン施策も発表した。
今回のフランスでのアクションは、包装・容器でのリサイクル困難なプラスチックの消費量を継続的に削減する取り組みの一環。同様のアクションは2020年3月、英国でも発表済み。
【参考】【イギリス】マクドナルド、子供向けハッピーセットでプラスチック玩具の提供禁止。プラ削減(2020年3月20日)
同社フランス法人では2014年、玩具での電池の使用を廃止。2018年には、塗り絵やトレーディングカード等の紙製の玩具の提供に切り替えた。2020年には、玩具でのプラスチック使用を制限。今後3年間で、玩具でのプラスチック使用量を50%以上削減する。
また、同国全店でプログラム「One Book or One Toy」を展開。ファミリー層が購入する際に、本1冊または玩具1つを選ぶことができるようにした。これにより2015年以来、大幅なプラスチック消費量削減に繋がったという。同社は今後、紙や段ボール等の再生可能な素材を玩具に使用予定。年間3,000tのプラスチック消費量削減になると見込む。
さらに同社は3月30日、英国およびアイルランドでのハッピーミール付属の玩具や本、紙製グッズ等の廃棄物をリサイクルし、英オックスフォードの小児科病院の庭に、遊び場を設営したと発表した。
同遊び場の遊具は、耐用年数を過ぎたらリサイクルが可能。2021年中に、英国およびアイルランドで、さらに15ヵ所の遊び場を設立する。同社は2019年、英国およびアイルランドのマクドナルド全店で、ハッピーミールのプラスチック製玩具の回収を実施。同年末までに、玩具100万個を回収した。
また包装・容器では、プラスチック消費量削減の他にも、インクルージョン施策も展開。マクドナルドは3月16日、同社インド法人でのアクションについて報告した。インドの国勢調査によると、同国人口の28%にあたる2,100万人以上が、障害を持っている。同社は、従来の同社包装が、手を使って食べることが前提となっていたことを課題視。2020年9月には、サプライチェーン管理HAVIや包装製造Parksons Packagingと協働し、障がい者が簡単に食事ができる包装を開発した。
【参照ページ】In France, No More Plastic McDonald's Happy Meal Toys
【参照ページ】Our Accessible Packaging in India Makes Eating McDonald’s a More Inclusive Experience
【参照ページ】This playground is made from recycled Happy Meal toys
【画像】McDonald's
Sustainable Japanの特長
Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。
- 時価総額上位100社の96%が登録済
- 業界第一人者が編集長
- 7記事/日程度追加、合計11,000以上の記事を読める
- 重要ニュースをウェビナーで分かりやすく解説※1
さらに詳しく ログインする※1:重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら